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虚ろな生と死の境界線~いのちの日~

Category : Life
テーマ : 「生きている」ということ
ジャンル : 心と身体
PCに地上デジタル波対応のTVボードをつけて、設定して以来、見ていない
世間の様々な情報は私にとって無意味だから
ちなみに首相は小泉さんで止まっている
西野桜さんのブログで今日は「いのちの日」だと知った

今日の一つ目のエントリーは全くそれを知らずに書いたので、とても不思議に思えた

拙著「Uninstall1.01」を読まれた方は既にご存知だろうが
私には自分の体の半分とも言える愛した男がいた
「いのち」というキーワードを聞くと、必ず思い出す人だ
彼以上に愛した人はいないし、これからも現れないだろう

私と彼は13歳と14歳で出会い、吸い寄せられるように愛し合い
身体を寄せ合って激動の10年近くを過ごして、彼は私を残して逝った

彼も私も「いのち」や「死」をリアルに感じながらも、薄っぺらいものと考えていた
私は幼い頃からの虐待、彼は妹の死に対する自責の念で、お互いに心に膜が貼ったように麻痺していた

私たちは色んな「ゲーム」をしてそれを実感しようとした

単車乗りならわかってもらえると思うけど、限界までアクセルを開けて、タコメーターはとっくにレッドゾーン、
マシンのガタつきは半端じゃない、全身の力を込めて前輪が暴れるのを押さえつけ、ニーグリップで内股がつりそうになりながらも単車と一体化して彼の後ろ姿を追いかける。でも風の音とかは不思議と消えて風景がスローモーションに見え始めて、傷だらけのシールド越しに鮮明な太陽の光を感じて「ああ、今小石踏んだら吹っ飛ぶな」とか「このコーナー抜けて先行車両がいたら突っ込むな」とかぼんやり考えて「このスピードで事故したら死んじゃうんだろうな」とか他人ごとのように考えながらも徐々に実感してくる恐怖で余計にアクセルが緩められなくなる。
ようやく彼がスピードを緩め、自販機のあるパーキングに単車を止める
ヘルメットを脱いだ彼の眼光は妖しげな明かりが灯っていた。私の目も同じだったに違いない。
「随分速くなったな」
夏なのに恐怖で寒気のしていた私には、その言葉は、売ってるはずもない温かいコーヒーよりもぬくもりが宿った。

夜中にビルの建設現場に忍び込み、最上階までステップを上がって、剥き出しの赤茶色の鉄骨の上に立つ
最初は高さに震えが来て座り込むけど、徐々に慣れてきて立っていることができるようになる
橋渡しされた長い長い鉄骨の上を彼がいつも先に両手を広げて進んでいく
「来いよ!」
彼の一言で私のすくみあがった足は自然と前へ出る。半分ほど進むと風がきつくなる。私は両手を精一杯広げて、目をつぶる。そのままソロソロと足の感触だけを頼りに先に進む。
彼の温かい抱擁でゴールしたんだって気づく。「生きてた」って実感する

私は彼と一緒に生きていたかった

でも、彼の背中にはいつも「死」がへばりついてたように思う
私は「ゲーム」が終わったあと、いつも「生きてて良かった」って思ってた
彼は「ゲーム」のあとも「死ねなかった」って思ってるように感じた

そして彼はとうとう死んだ

あとに残された私には、生も死も、ただの虚ろな響きのするただの「言葉」にすぎない
彼の死後20年近くが経とうとしているが、それは全く変わらない
本当の意味で生きることの悲しさ、死ぬことの悲しさを知ってしまったから

軽々しく「命を大事にしよう」とか「死んじゃあいけない」とか述べて欲しくない

貪欲なまでに生を求める人間にも死は突然訪れ
また、死を求める人に確固たる意志があり、実行しても生きるときは生きてしまう

生と死の境界線はとても曖昧で虚ろだ

私は「いのち」がそれほど重要だとは思わない

例えその「いのち」の期間が短くとも、その炎を燃やし尽くしたのならそれでいいと思う

彼の死後、抜け殻となってただ漫然と無意味な「いのち」を消費している私はしみじみそう思う。




P.S.

実はこのエントリーは私がブログを始めて1000エントリー目だということに再編集していて気がついた。
この記事で最愛の男性のエピソードが出てきたのは偶然だろうか……




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Response: コメント: 0  トラックバック: 0  Edit 12 01, 2011 Back to top
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