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猫を殺(と)れ (15)

Category : KILL THE CAT
テーマ : ひとりごと
ジャンル : 心と身体
その日は自室に帰り、弾丸の点検に明け暮れた。
7.62mm弾はトカレフのオリジナルがとっくに生産ストップされている故か、第三国で粗悪な量産がされているのが実情だ。
単純明快な機構ゆえ、ジャム(機関故障)することの少ないトカレフだが、弾が飛ばないんじゃあ仕方がない。
弾頭のねじれや薬莢の歪みをチェックしていった。購入した1.000発のうち使えそうなのは900発を切っていた。それを8発挿入できるマガジン10個に丁寧に詰めていった。2丁のトカレフのマガジンにも詰めた。
サブウェポンとはいえ、練習しておくに越したことはない。国では散々使い込んだ銃だがブランクがありすぎる
部屋を出て203号室をノックした
「誰かいる?ハイネだけど。」
「ああ、入っていいよ」
トミーの声がした。
トミーは寝転がって男性向け雑誌をペラペラとめくっていた。
「どうした?」
雑誌から目を離さず聞いてきた
「いや、試射したい。どっかないかな?」
「お、弾が届いたかい?70m級の試射場なら地下にあるよ。でもシュンの許可がいる。ちょっと待ってな。」
そういうと身体を起し内線電話でシュンを呼び出したようだった。
しばらくするとドヤドヤとシュンがミッフィーとライトを連れてやってきた。
「ちょうど次のミッションの打ち合わせをやってた。行こうか。」
「あ、待って待って俺も俺も~」
「ああ、俺も行くかな」
トミーもライトもガサゴソ準備を始めた。ライトに至ってはライフルを取り出した。
私も部屋に戻り、トカレフ2丁とマガジンを4本持った。ん?と思ってミッフィーをみるとデザートイーグルにマグナム弾を詰め込んでいた。
皆ミッションのない間は暇だったのだろう。
全員が廊下に揃ったのを見てシュンが鍵をチャリチャリさせながら先導していった
ライトが肘でわたしを突きながら
「これで評価が出たら、給料上がるかもよ、ひひひ」
っと耳打ちしてきた。
普段は滅多に使わない2F奥のエレベーターに全員が乗り込むと、シュンがキーを差し込んだ。
行けないはずのB2が表示された。下降が止まり、エレベーターの扉が開くとそこは殺風景なだだっ広い空間だった
奥の方は闇に包まれて見えない。
「まずはハイネからだ。最初は静止目標。10ターゲット目からはランダムにターッゲトが起き上がる。ヒットすれば倒れる。まあ練習だ。一回やってみろ。」
「ああ。」
民間ブースのように間仕切りはない。
2丁のトカレフをスライドさせ、弾を充填した
持ってきていた4本のマガジンを等間隔に立てて並べる
シュンは一段上の防弾ガラスに囲まれた部屋で機械を操作するようだ
『「ヘッドホン」はつけないのか?』
マイク越しにシュンの声が聞こえてきた。
「要らない。実戦でつけないだろ」
そういって横の3人をみると皆ヘッドホンを付けてさらに上から押さえていた。
『手元の明かりはいるか?』
「いらない」
そういうと試射レーン、というか部屋全体が明るくなった。
大きく深呼吸し、リラックスして銃を両手で構え、スタンスを広げた
『準備は?』
「いつでも。」
『何メートルからいく?』
「とりあえず20mから。」
『GO!』
その途端人型に模したターゲットがピョコっと飛び出てきた
引金を絞った。心臓に一発、頭に一発。
「次っ!」
次は30mラインに標的が出てきた
また引金を引く心臓にヒット、頭にヒット。
「次っ!」
「次っ!」
と順調に行ったが60mの所で2発とも外して弾切れになった
『なんで2発づつ撃った?』
「相手の動きを止めてからとどめを刺した」
「アサシンには必要ない。一発で頭を仕留めろ。次ランダム行くぞ」
空になったマガジンをそのままリリースして地面に落とすと机に立てたマガジンに銃をガツンとぶつけて装填した。もう一丁の銃も左手に持った。
「どうぞ!」
機械音がし出すと突然ターゲットがあらぬ方向から起き上がった。撃った。倒れた。
また違った方向、違う距離でターゲットが起き上がった。左手で撃った。倒れた。
体感で初めは3秒ぐらいターゲットが現れていたのに、消えるスピードがどんどん速くなっていく。
構わず、視野に入ったものから撃ちまくった。弾切れしてマガジンリリースをしてまた机に立てたマガジンを装填するのに、両手の銃が同時にならないよう気を付けた。かなりミスショットもあったが、持ってきた弾はうちつくした。
「弾切れ。」
そういって銃を机の上に置いた
「ひゅ~~やるじゃん~~」
ヘッドホンを外したライトが近寄ってきた。
「トカレフでよくやるぜ……」
トミーがしげしげと机の上でまだ熱を持っているトカレフを取り上げて眺めた
しばらくして計算の終わったらしいシュンが下りてきた
「どうだ?」
恐る恐る聞いてみた
「精密度A+ 反射速度AA+ 遠距離目標B ま、こんなもんだろ。ガンナーランクをシングルAで申請しておくよ」
それを聞いてた3人がドワっと私を抱きしめた
「よかったじゃ~ん!ランクアップだ~」
「おめでとう。また一つ身を守る武器が増えたな」
ミッフィーもニコニコ笑っている



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Response: コメント: 0  トラックバック: 0  Edit 01 17, 2012 Back to top
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