< 2017.04 | 2017/05 | 2017.06 >
12345678910111213141516171819202122232425262728293031      

病気と闘うのではなく、付き合っていくという事

Category : Life
テーマ : 幸せになる方法
ジャンル : 心と身体
私は、この病気に罹患して以来数年は病識も薄く、治るものだと思っていた。
また、精神力が弱いから罹患したとも思っていた。
病気と闘って、打ち負かせない自分に涙したことも何度かある。
そうしていくうちに重症化していく症状、それに伴って増え続ける薬。

人生を悲観し、リスカ、アムカ、自殺未遂を繰り返した。
今でも残るその腕の傷あと。
ODして、朦朧としながら深夜の道路を徘徊する私を警察が保護した。
そして、初めてのまともな(?)精神病院に入院させられた。

保護室に入れられ、点滴を打たれながらカテーテルで排尿させられて3日目。
主治医となった医師の診察があった。
「薬も抜けたでしょうし、もう保護室から閉鎖病棟に移っても大丈夫でしょう」
私の枕もとで医師はそういった。

看護師が次々と私から拘束具をはずして、起き上がらせてくれた。
付き添われて保護室のドアをくぐり、閉鎖病棟に入った。
そこはまるで静かな動物園だった。
だれもが黙ってたのに、どこかざわざわとした喧騒があった。

煙草は配給制で、1時間1本。
時間になると「煙草ですよー」と介護士の声が聞こえる。
無言の列ができる。私も並んだ。
3日ぶりの煙草は、なんだか美味しいのか美味しくないのか不思議な味だった。

次の日診察があった。
「この病気治るんですか?いつまで苦しまなきゃいけないんですか?」
私は思い切って胸の内を告白した。
「治らないです。寛解という一時的に良く治ることがあっても、完治はないです。現代医療では。」
悩んだ末に医師の吐き出した言葉がこれだった。涙が出た。

「灰音さんの通われていた病院からある程度のことは聴かせてもらいました。随分と苦しまれたのですね。」
「どうでしょう。治らないといわれている病気に立ち向かって闘うよりも、ここで一緒に、病気とうまく付き合っていく方法を探してみませんか。」

その言葉に私は、打ちひしがれた心に小さな花が一輪さいた思いがした。

現在でもその病院に通院している。
主治医も当時のままだ。いささか白髪が増えてはいるが。
信頼できる医師と、体に合う薬を探すのは至難の技だ。
私は、偶然にでもこの2つを両方手に入れることができたが、そこまで10年近くかかっている。

病気とうまく付き合っていくには、主治医との信頼関係や処方される薬がとても大切だ。
ドクターショッピングをしても一向にかまわないと思う。
診察の際に、体の状態や心情、薬に関してのことを包み隠さずいうことも大事だと思う。
とにかく、勝てぬ戦はせぬことだと思う。流されるままでも風の吹くままでもいいんじゃないかと感じる今日この頃。



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 躁うつ病(双極性障害)へ にほんブログ村 介護ブログ 親の介護へ

web拍手 by FC2

Response: コメント: 4  トラックバック: 0  Edit 05 10, 2016 Back to top
ブログパーツ

Comment

名文ですね。
過去の経緯がよく分かりました。
勝てぬ戦はしない。これは鉄則のような気がします。
私は何度、負け戦をしたことか。
治療目標の確認と合意。
それがなかなか難しくて・・・。

狂月さま

こんばんは。コメントありがとうございます。
私も数え切れぬほどの負け戦をして、現在の心境に落ち着くことができました。
私は狂月さんのブログの過去記事をだいぶん拝見させていただいてるのですが
やはり主治医様との連携がうまく取れていないように感じます。
または狂月さんに合った医師とめぐりあえてないか、のどちらかだと思います。
精神病患者にも、医師や医療機関を選ぶ権利はあるはずです。
まだどこかで、狂月さんを待っている精神科医がいるのかもしれませんね。
難しい問題ですが、そこが改善されれば少しは快適な日々への窓口が開くかもしれませんね。

こんばんは。
一人一人、症状も、合う医者も、合う薬も、様々だけど、確かに、完治はないですよね。
残念ながら。治そうとするだけ悪化するのも、特徴で。
私の場合は、主治医から、寛解という表現も、使えないだろうと言われました。
おっしゃる通り、上手く付き合う他ない、と、思います。
こう思えるまでの道のりも、それぞれに、長いし、辛いものですね。
保護室や閉鎖病棟を経て、いま、自由に動けること、有り難いと思っています。
沢山の方々のおかげで、生かされてることを、感じた、記事でした。。。

かのんさま

こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、1人をとっても環境や季節で病相は刻々と変化していきますし
それに応じた臨機応変な処置をしてくれる医師はなかなかいませんね。
私は10年で巡り合えたから運のよかった方なのかもしれません。
完治が難しいならやはり「上手く」やっていくしかないと思います。
これも慣れないと大変な作業なのですが。。。
私もまだまだこのじゃじゃ馬をうまくは乗り越せてはいません(泣)
非公開コメント(非公開にした場合、匿名性を尊重しレスしない事があります)

Plofile

灰音



name:灰音(ハイネ)

Entry & comment
TOP 10 Ranking
Updated Information
あくまでも、私個人の好んで購読するブログさんの更新情報で、いわゆるリンクとは違いますので、ご了承ください。またクリック先でのトラブルについては一切当サイトは関知いたしませんので、自己解決をしてください
Category
QR
QR